2026/07/11

MDR-CD900STの渡り線交換

SONYの定番モニターヘッドホン「MDR-CD900ST」の渡り線(左右を繋ぐケーブル)交換に挑戦しました。

正直、音に大きな不満があったわけではないのですが、「変えられる場所があるなら、自分で交換してみたい」という、単なる探求心からのスタートです。

◆まずは全バラしから

まずはヘッドホンを完全に分解していきます。ハウジングの交換までは経験があったのですが、ヘッドバンドをバラすのは今回が初めて。「おぉ、こんな構造になっていたのか!」と興味津々で作業を進めました。

◆渡り線はBELDEN 8503をチョイス

交換用の渡り線には、定番の「BELDEN 8503」の赤・白をチョイス。2本を軽く撚ってからヘッドバンドの中を通していきます。

ただ、純正よりも線が太く、本数も2本になったことで、そのままでは収まりません。ヘッドバンドとスライダーを固定するパーツのケーブル穴を削って拡張。さらに、イヤーハンガーの溝には這わせられなくなったため、ハンガーの枝部分に直接熱収縮チューブで固定することに。ハウジング内への引き込みは、裏技的にエア抜き穴(ブッシュ穴)を活用しました。

一番の懸念は、渡り線がアジャスターの動きを邪魔することでしたが、動きもスムーズでスライダーが渡り線の被覆を擦っている感触もありませんでした。 試行錯誤しましたが、仕上がりの見た目もなかなかいい感じです。

◆メインケーブルも「MOGAMI 2893」へリケーブル

せっかくハンダゴテを握ったので、メインのヘッドホンケーブルも純正から「MOGAMI 2893」へ一新することに。プラグにはちょっと贅沢をして、OYAIDEの「P-275T」を組み合わせました。

◆いざ試聴! 改造を終えて

各線材の大幅な変更に加え、ハウジングのエア抜き穴からケーブルを通した(実質的な密閉度の変化など)ことで、「悪い方向に音が変わってしまったらどうしよう…」という不安は正直ありました。

しかし、実際に試聴してみたところ、その心配は杞憂に終わりました。バランスが崩れることもなく、むしろ大満足の仕上がりです。

今回の改造でMDR-CD900STの構造をすべて把握することができ、モノ作りとしても非常に面白い経験でした。もし今後、完全にノーマルの新品を手に入れる機会があれば、ぜひこの「フルチューン機」と聴き比べをしてみたいと思います。

2026/07/08

カホンはドラムの代わりになるか?王道フレーズ叩き比べ #03【タカトコジャン編】

 「カホンはドラムの代わりになるか?」をテーマに、ドラマーがお馴染みの定番フレーズを叩き比べる検証企画。

第3回となる今回のテーマフレーズは、フィルインでお馴染みの定番中の定番、『タカトコジャン』です!

ドラムならスネアやタムを鮮やかに回していくこのフレーズ。

今回も、カホンをバスドラム(キック)に見立てた「オリジナルプチドラムセット」と、通常の「カホン単体」で同じフレーズを演奏した比較動画を作成しました。

まずは実際のサウンドの違いと、それぞれのプレイスタイルを聴き比べてみてください!

◆ 今回の検証ポイント

動画はいかがでしたでしょうか?

今回の比較で、ぜひ注目してほしいポイントは以下の3つです。

 1.プチドラムセットとカホン単体での『タカトコジャン』の音の分離感の違い

 2.フレーズのスピード感を殺さないための「カホン特有の手順の合理性」

 3.フレーズのニュアンスを限られた打面でどう表現しきるか

動画でご覧いただいた通り、今回のフレーズ『タカトコジャン』を、私はそれぞれ以下の手順で演奏しています。

ドラム手順: R L R L [R+K]

カホン手順: R L R R [R+L]

今回のカホン単体の手順、実は4拍目裏の「トコ」から最後の「ジャン」にかけて、右手で3つ打ち(RRR)をしており、左手でシンバルを叩く [R+L] の同時打ちで着地しています。

カホン単体の場合、最初の『タカトコ』の部分だけであれば、ドラム同様に R L R L と叩くのが自然です。しかし、その流れのまま頭拍(ジャン)でベースとシンバルを同時に鳴らそうとすると、シンバルをどちらの手で叩く(狙う)にしても、腕を振り上げる動作に大きな身体的負荷がかかってしまいます。

であれば、ベースを右手で3打叩ききり、その間に空けた左手でシンバルを叩く方が、フレーズのスピード感を崩さずにスムーズに移行できる。そう考えて、私はこの手順を選択しています。

…と、一見シンプルに叩いているように見えるこの右手の3つ打ちですが、 実は動画をスローで見返してみると、実速度では早すぎて分かりづらい、ハンドパーカッションならではの手首と肘の連動テクニックがしっかりと映っていました。

次回の第4回フレーズも、同じテクニックを応用したカホン特有の難しめの手の動きが登場します。

このテクニックについては、別動画で【スローモーション技術解剖編】として改めてじっくり種明かししようと思います!

それでは、次回もお楽しみに!

2026/07/06

【割礼 × 水中、それは苦しい】

 7/5(日)【割礼 × 水中、それは苦しい】@ 吉祥寺MANDA-LA2、ご来場いただきありがとうございました。

【水中、それは苦しい】との共演、本当に楽しかったです!終始笑顔のままステージに釘付けになってしまうほど、素晴らしいパフォーマンスでした。

彼らのアップテンポな楽曲が次々と繰り出されるステージと、我々【割礼】のゆったりとしたテンポでじっくりと深く沈み込んでいくような世界観。この両極端なコントラストが、イベントとしても非常に面白い趣向になりました。

是非また対バンしましょう。

●吉祥寺 MANDA-LA2

https://www.manda-la2.com/

2026/07/01

カホンはドラムの代わりになるか?王道フレーズ叩き比べ #02【ドコタ編】

「カホンはドラムの代わりになるか?」をテーマに、ドラマーがお馴染みの定番フレーズを叩き比べる検証企画。

第2回となる今回のテーマフレーズは、ドラムの超王道フィルイン『ドコタ』です!

ドラムなら「バスドラム・タムタム・スネアドラム」と流れるように叩くこのフレーズ。

今回も、カホンをキックに見立てた「オリジナルプチドラムセット」と、通常の「カホン単体」で叩き比べた動画を作成しました。

まずは実際のサウンドの違いと、それぞれのプレイスタイルを聴き比べてみてください!

◆ 今回の検証ポイント

動画はいかがでしたでしょうか?

今回の『ドコタ』検証で、ぜひ注目してほしいポイントは以下の3つです。

 1.プチドラムセットとカホン単体での『ドコタ』のニュアンスの違い

 2.ドラム特有の「手足のコンビネーション」を、カホン単体でどう表現するか

 3.高音と低音の叩き分けによる響きの差

動画でご覧いただいた通り、今回のテーマフレーズ『ドコタ』を、私はドラム・カホンともに『KRL』の手順で演奏しています。

実は、ドラマーがよくやる「ドコタドコタドコタ…」という連続フレーズをカホンで再現したくて、昔必死にヒールキックを練習したのを思い出しました。

この『KRL』のコンビネーション(足⇒右⇒左)がバシッと決まると、カホンが一気にドラムセット化する感覚があって、めちゃくちゃ気持ちいいんですよね!

カホン単体の場合、ドラムのように「叩く楽器そのものを変える」わけではないので、タム回しのような音色の高低差を完全に再現するのは難しい部分もあります。

ですが、この足技を絡めた手順なら、カホン単体でも曲に圧倒的なスピード感とドライブ感を出すことができますし、なにより演奏の見た目にも派手さをプラスできます!

もちろん、ヒールキックを使わずに手だけで叩くアプローチもありますので、曲調やバンドの編成に合わせて使い分けるのがおすすめです。

それでは、次回もお楽しみに!