2025/09/08

手のひらサイズのオーディオモニター

Arduinoと小型OLEDディスプレイを組み合わせて「ミニオーディオモニター」を自作しました。きっかけは、手元のオーディオインターフェースの出力をもっと気軽に目で確認したい、というシンプルな思いからです。本格的なオシロスコープや測定用レベルメーターではありませんが、「見て楽しい」ことを重視した小さなヴィジュアライザーとして作ってみました。レベルメーターや波形表示はソフトウェアでも可能ですが、あえて小さなハードで物理的に表示させると、使っていて楽しいし、ガジェット感も味わえます。

今回使ったのは、Arduino Nano R4と0.96インチのモノクロOLED。アナログ入力にオーディオインターフェースの出力をつなぎ、Arduino側で波形とレベルを解析しながら画面に表示する仕組みです。表示内容は、画面上段に瞬間的なdB値、中段にオシロスコープ風の波形、下段にバータイプのレベルメーター。さらにピークホールドも実装して、動きがより「本物らしく」見えるようにしました。

実際の回路部分はあえて本体の底面に配置し、スケルトン仕様で内部がのぞけるようにしました。さらにLEDを取り付けて、本体内側と底面の両方が動作中にほんのり照らされるように工夫。単なる道具ではなく「見せたくなるガジェット」としての存在感がぐっと増しました。

音楽を流すと、波形が細かく揺れてバーもリズムに合わせて伸び縮みし、数値も変動します。小さなディスプレイに自分の音がリアルタイムで映し出されるのは想像以上に面白く、ただ見ているだけでもテンションが上がります。オーディオインターフェースの上にちょこんと置けば、ちょっとしたスタジオのVUメーター的な雰囲気も楽しめます。

実際に作ってみて気づいたのは、小型化したがゆえにアナログ入力用ケーブルやUSB電源ケーブルの存在感が意外と大きく、本体の設置感に影響してしまうこと。世の中の小型機器がバッテリー搭載やワイヤレス化にこだわる理由を、身をもって実感しました。

次の目標は、さらに高機能なバージョンです。カラーOLEDに置き換えてステレオ2chを同時表示し、切替ボタンで「オシロスコープ」「VUメーター」「スペクトラムアナライザー」をモードごとに楽しめるようにする予定。まだまだ改良の余地はありますが、こうして「作りながら夢が広がっていく」のも自作ならではの醍醐味ですね。

2025/08/27

電源タップの加工

FURMAN (ファーマン) の電源タップ【SS-6】を、自宅のオーディオ機器周りに据え置きで使っていますが、付属の電源ケーブルが4.5mもあり、スタジオならともかく自宅では持て余す長さ。仕方なく束ねて使っていたのですが、これではノイズや発熱のリスクもあり、本来の性能を活かせません。楽器でいえば余計な倍音や響きが混ざるのと同じで、気になり出すと落ち着かない。そこで思い切って、ケーブルを短く加工することにしました。

まずはオリジナルのプラグを残したまま、ボックス側でケーブルを短くしようと裏蓋を開けてみました。ところが内部のフィルター回路がしっかり接着されており、これを剥がして再加工するのは現実的ではない。部品を無理に外して壊してしまっては本末転倒です。そこで作戦変更。プラグ側を加工することにしました。

選んだ交換プラグは、パナソニックのタフキャップ。住宅用なら信頼性も耐久性も十分です。作業は、まずケーブルを2mあたりで切断。シースと絶縁体を剥き、導体を軽く撚って端子へ差し込み、ネジで確実に固定。最後にハウジングを組み立てて完成です。

テスターで導通を確認し、問題なし。コンセント周りもスッキリして、見た目もオーディオ環境もぐっと快適になりました。

こうした小さな調整も、楽器のヘッド交換やチューニングと同じで、仕上がりに直結します。結局のところ「手をかけた分だけ応えてくれる」――それは電源周りでも楽器でも同じだと感じました。

※電気工作は正しい知識のもと、安全に十分配慮して行いましょう。

2025/08/25

ハニカムコンサート2025

8月24日(日)、相模原南市民ホールにて、中澤先生主催のピアノ発表会「ハニカムコンサート」が開催されました。

幼稚園の年少さんから大人の方まで、総勢32組の生徒さんがご出演され、アンサンブルの部では私もパーカッションでご一緒させていただきました。皆さん、日頃の練習の成果を存分に発揮されていて、一つひとつの演奏から真剣さと音楽を楽しむ気持ちが伝わってきました。

今回のパーカッションは、曲に合わせてカホンとボンゴカホンを使い分けました。さまざまなジャンルに対応しながらも、あくまで彩りを添える役割に徹し、リズムの土台として安心して演奏していただけるよう心がけました。

主宰の中澤先生をはじめ、諸先生方、そして関係者の皆さま、本当にありがとうございました。来年もまた皆さんとご一緒できるのを楽しみにしています!

2025/08/23

MEINL Nano Stick を試してみた

 マイネルのナノスティック。先端にチップが無く、まるで菜箸のようなルックスのスティックです。メーカーの商品ページには「細かいニュアンスを出したいときや、音量を抑えたいときに最適」とありますが、自分はオリジナルのプチドラムセットとの相性を確かめたくて購入しました。

このプチドラムを叩くときは普段、細めのロッドを使っているので、まずはそれとの違いを録音して比較してみました。(レベルバランスのみで、EQやコンプ等の処理はしていないため、全体の音量は小さめです)

ロッドは音量を抑えるには便利ですが、どうしてもパサパサした質感になりがち。その点、ナノスティックは粒立ちがしっかりと出るのが印象的です。慣れてくれば、ロッドでは難しいバズロールも十分いけそうな手応えがありました。

このときの録音には、ドラム録りの定番SM57と、ボーカルマイクとして知られるTELEFUNKEN M80を使い分けてチェック。SM57はタイトにまとまった音、M80は広がりがあってアタックがくっきりする印象でした。

長さは一般的なスティックよりやや長めで、振ったときの感触も独特。ドラムだけでなく、他の打楽器にも面白くハマりそうなので、これからいろいろ試してみようと思います。