SONYの定番モニターヘッドホン「MDR-CD900ST」の渡り線(左右を繋ぐケーブル)交換に挑戦しました。
正直、音に大きな不満があったわけではないのですが、「変えられる場所があるなら、自分で交換してみたい」という、単なる探求心からのスタートです。
◆まずは全バラしから
まずはヘッドホンを完全に分解していきます。ハウジングの交換までは経験があったのですが、ヘッドバンドをバラすのは今回が初めて。「おぉ、こんな構造になっていたのか!」と興味津々で作業を進めました。
◆渡り線はBELDEN 8503をチョイス
交換用の渡り線には、定番の「BELDEN 8503」の赤・白をチョイス。2本を軽く撚ってからヘッドバンドの中を通していきます。
ただ、純正よりも線が太く、本数も2本になったことで、そのままでは収まりません。ヘッドバンドとスライダーを固定するパーツのケーブル穴を削って拡張。さらに、イヤーハンガーの溝には這わせられなくなったため、ハンガーの枝部分に直接熱収縮チューブで固定することに。ハウジング内への引き込みは、裏技的にエア抜き穴(ブッシュ穴)を活用しました。
一番の懸念は、渡り線がアジャスターの動きを邪魔することでしたが、動きもスムーズでスライダーが渡り線の被覆を擦っている感触もありませんでした。 試行錯誤しましたが、仕上がりの見た目もなかなかいい感じです。
◆メインケーブルも「MOGAMI 2893」へリケーブル
せっかくハンダゴテを握ったので、メインのヘッドホンケーブルも純正から「MOGAMI 2893」へ一新することに。プラグにはちょっと贅沢をして、OYAIDEの「P-275T」を組み合わせました。
◆いざ試聴! 改造を終えて
各線材の大幅な変更に加え、ハウジングのエア抜き穴からケーブルを通した(実質的な密閉度の変化など)ことで、「悪い方向に音が変わってしまったらどうしよう…」という不安は正直ありました。
しかし、実際に試聴してみたところ、その心配は杞憂に終わりました。バランスが崩れることもなく、むしろ大満足の仕上がりです。
今回の改造でMDR-CD900STの構造をすべて把握することができ、モノ作りとしても非常に面白い経験でした。もし今後、完全にノーマルの新品を手に入れる機会があれば、ぜひこの「フルチューン機」と聴き比べをしてみたいと思います。




