名古屋市環境科学調査センター・騒音担当者様のご厚意に預かりまして、実験棟内の「無響室」を見学させていただきました。
無響室に興味を持ったきっかけは、シンプルに「そこで楽器を演奏したら、どんな感じになるだろう?」と疑問を持ったため。調べてみると「無響室は、周囲から反射してくる音が無い」とあります。レコーディングで防音室に入ったことはあるのですが、それと一体どう違うのか。広々とした屋外と違って、室内では音が響くということが当たり前なので。想像は膨らむばかりです。
入れるものなら、是非入ってみたいなと。というわけで、愛知県の名古屋市環境科学調査センターに行ってきました。
無響室の見学にあたって、担当の方に楽器の持ち込みの許可を取りました。
演奏は一人だけでは面白くないので、打楽器ユニット・コジョネンシルの相方、ハセタクに声を掛けて、その模様を撮影しました。
「わ!響かない!」これが、最初の素直な感想です。「演奏した音がそこからしか聴こえてこないってこんな感じなのか!」今まで自分の演奏していた環境がいかに「響いて」いたかわかって、本当に驚きました。動画には出てきませんが、フィンガーシンバルとカウベルも叩いてみました。今まで聴こえなかった減衰音まで聴こえたので、びっくりしました。
音楽の演奏や録音する際に「響く」ということはとても重要な要素です。コンサートホールやライブハウス、スタジオなど、これまでの経験から、それぞれの環境での響きの違いを感じてきました。しかし実は、曖昧にしか分かっていなかったんだなと痛感しました。
職員の皆様、貴重な経験をさせて頂きまして、本当にありがとうございました。