2023/01/13

響き線調整考

スガナミ楽器でのレッスンで、使用しているカホンの音にノイズが混じるようになってしまったので、自分で直せるかどうか試してみました。

とりあえずサウンドホールから手を入れて、手探りでノイズの原因箇所を見つけて、軽くテープで止めてみたところ、うまく改善できました。簡単な処置で直ってよかったです。パーツ交換が必要となると打面板を外しての作業になり、少したいへんですから。

カホンの響き線には、主に二種類あります。ギター弦のタイプと、スナッピーのタイプです。響き線でサウンドに違いが出ます。そしてそれぞれ打面への当たり具合が調整ができるものとできないものがあり、取り付け方も様々です。これが各メーカーや各モデルの個性となっています。

前者の「ギター弦タイプ」は、打面への当たり具合が一定ではない場合があるので、ノイズを抑えるための処置が必要になることが多いですが、弦一本一本のテンションを変えたり、素材を選ぶこともできるので、サウンドの微妙な違いを楽しめるのが特徴です。

後者の「スナッピータイプ」は、スナッピーを打面に押し付けるように取り付けるため、ノイズが(スナッピー本体に折れ曲がり等の不具合がなければ)出にくい構造で、ギター弦タイプに比べて一般的に扱い易いです。

今回処置したのは後者のタイプで、当たり具合が固定されたタイプのカホンでした。使い始めて二年半ほどになります。スナッピーに目立った不具合はありませんでしたが、よくよく調べてみると、スナッピーの先端部分が打面から1ミリ弱浮いていることが分かりました。演奏の影響か、経年劣化によるものかはわかりませんが、ノイズの原因になる変形が起きていました。これには少し驚きました。

スナッピータイプの場合、普通に使っていれば、ほとんどメンテナンスが要らないはずだと思い込んでいたのです。これからはまめにメンテナンスをして、長く使っていけるように気を付けたいと思います。あと、何でも、思い込みはダメですね。笑

☆補足
ギター弦タイプの響き線について書いた過去の記事です。