2016/04/08

カホンの調整 ~Sound Adjustment~

私のプレイスタイルを考慮して作っていただいた、カスタム・カホンの響き線が切れてしまいました。
交換&調整したのですが、どうもしっくり来ない。
サージカルテープで調整してみても、よい効果が出るどころか、音がミュートされる始末。PARKA の ishiken さんに相談して、響き線のチョイスや打面板の特性やネジの打ち込み具合等々、製作者ならではの貴重な情報を頂いて、再調整です。
ようやく納得のいくサウンドにたどり着きました。

響き線の交換はこれまで何度もやったのですが、こんなに調整が難しかったのは初めて。
カホンは、合板の箱に響き線を付けただけというシンプルな構造ですが、そうしたアコースティック楽器の奥深さを改めて感じました。
ソフトタッチからハードヒットまでバランスの取れたサウンドは、その楽器を作った方の、多くの知識と繊細な調整から生まれたものなんですね。


先日、某所でカホンが置いてあったので、ちょっと叩いてみたのですが、鳴りのポイントが見つからず、手当たり感もかなり痛く。またカホンを傾けて座るとバランスがなかなか難しかったので、演奏に集中できませんでした。
見た目からはメーカーがわからず、サウンドホールから覗いてみると、響き線の調整機能が無いタイプのカホンのようでした。

カスタム・カホンの心地よさに慣れてしまっていたので、そうでないカホンの難しさに少し驚いてしまいました。綿密に調整された仕様は、サウンドだけでなく、ストレスのない演奏にも繋がっていたんですね。

セミナーでよく、カホンの響き線の調整についてご質問いただきますが、方法は1つではなく、楽器の個体差はもちろん、曲のジャンルやメンバーの楽器構成によって変わるので、とても奥深いです。
好みの音作りが少しでも出来るようになると、演奏の楽しさもずいぶん広がるので、調整の仕方にも是非興味を持っていただけたらと思います。

PARKA HANDMADE PERCUSSION Web Site


【スタスタ・カホン塾】