たかじん氏設計のヘッドホンアンプ「0dB HyCAA」。
今回は、解像度方向に振った“モニター寄り HyCAA” を作ってみたくて、各部を調整してみました。
まず、出力抵抗を現行の100Ωから47Ωへ変更。
さらに、真空管カソードバイパスとデカップリング用の電解コンデンサを、アルミ電解から導電性高分子固形電解へアップグレード。
高周波ノイズ対策として、基板裏面からフィルムコンデンサを追加するなど、細部までしっかり手を入れています。
オペアンプは C-amp:OPA1656/V-amp:OPA1688 を採用。
高解像かつ駆動力のある組み合わせで、キレよく爽快。それでいて後味はすっきり自然。まるで「よく冷えた強炭酸の無糖ソーダ」のような質感です。
また、各コンデンサの高さを揃えたくて、出力カップリングを低背タイプにしたところ、真空管の存在感がぐっと増し、見た目のバランスも向上。
視覚的にも無味乾燥なモニター感を出したくて、LEDは電球色から白色に変更しました。
結果として、背景が静かで解像度が高く、輪郭がシャープ。“ワンランク上のオーディオインターフェース級”の質感に仕上がったと感じています。
次はどこを触ろうか…そんな楽しみがまたひとつ増えました。




