FURMAN (ファーマン) の電源タップ【SS-6】を、自宅のオーディオ機器周りに据え置きで使っていますが、付属の電源ケーブルが4.5mもあり、スタジオならともかく自宅では持て余す長さ。仕方なく束ねて使っていたのですが、これではノイズや発熱のリスクもあり、本来の性能を活かせません。楽器でいえば余計な倍音や響きが混ざるのと同じで、気になり出すと落ち着かない。そこで思い切って、ケーブルを短く加工することにしました。
まずはオリジナルのプラグを残したまま、ボックス側でケーブルを短くしようと裏蓋を開けてみました。ところが内部のフィルター回路がしっかり接着されており、これを剥がして再加工するのは現実的ではない。部品を無理に外して壊してしまっては本末転倒です。そこで作戦変更。プラグ側を加工することにしました。
選んだ交換プラグは、パナソニックのタフキャップ。住宅用なら信頼性も耐久性も十分です。作業は、まずケーブルを2mあたりで切断。シースと絶縁体を剥き、導体を軽く撚って端子へ差し込み、ネジで確実に固定。最後にハウジングを組み立てて完成です。
テスターで導通を確認し、問題なし。コンセント周りもスッキリして、見た目もオーディオ環境もぐっと快適になりました。
こうした小さな調整も、楽器のヘッド交換やチューニングと同じで、仕上がりに直結します。結局のところ「手をかけた分だけ応えてくれる」――それは電源周りでも楽器でも同じだと感じました。
※電気工作は正しい知識のもと、安全に十分配慮して行いましょう。