2019/03/31

カホンのアイコン

むかしカホンの教本を作ったときに、一番悩んだのは表紙の絵でした。
一般的な教本の表紙は、楽器そのものの写真か、演奏している講師の写真ですが、当時の自分はまだ若くてキャリアが浅く、パーカッショニストとしての知名度もまだまだ、そういうことが気になるお年頃だったので 笑、表紙はできたら直接的にではなく、イメージで「カホンの教本」とわかるアイコンにしたかったのです。
でも、これがやってみると難しい。カホンの形がシンプルすぎて、アイコンでの表現が難しいのです。絵を描くと、ぱっと見ただの四角になってしまう。今でもまだ、これがカホンだ!というアイコンは見つかっていない気がします。


あれこれ悩んで、最終的に上のようなピクトグラムにたどり着きました。ラフデッサンは私が、デザイナーさんに作って頂きました。
つい先日、デザインに関する記事を読んで「私たちが毎日目にするアイコンの多くは、メタファー(隠喩)です」というフレーズを見つけたとき、当時のことをあれこれ思い出して、うーんなるほどと思ったのでした。



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