でもカホンを叩くときに、この無意識の体の動き、特に足で床を踏む動きが、安定した演奏の妨げになることがあります。勝手に動く足のためにリズムが不安定になったり、ゆったり感がなくなってしまうのは残念です。
カホンの演奏では足で表拍を取ることがよくあって、それは2つ以上のパルスを感じながら叩くとテンポがぶれにくくなるためですが、本来ぶれを律するための足が手の邪魔をしないようにしましょう。もし足がリズムに関係なく動いたり、過剰に刻んでいるなら、それはおそらく力んでいるか捉えているテンポに不安があるため。体は「動いてしまう」のではなく、自由に「動かす」のが理想です。
まずは意識的に足を止めて下半身を安定させ、充分リラックスした上半身での演奏を目指しましょう。そうすれば自然に足の自由度が増して、ヒールキックやベンド奏法など、足を使ったいろいろなテクニックが取り入れやすくなるはずです。
上の動画はカホン演奏の応用編ですが、足に鈴などの小物パーカッションを付けて動かすと、リズムのバリエーションが一層広がります。さらに曲の中で抜き差しして変化をつけることで彩りが鮮やかになります。今回は、クリスマス風にしてみました。
【スタスタ・カホン塾】